アンナ・カレーニナ則
われわれは、成功や失敗の原因をひとつにしぼる単純明快な説明を好む傾向にあるが、物事は大抵の場合、失敗の原因となりうるいくつもの要素を回避できてはじめて成功する。
(ジャレド・ダイヤモンド著「銃・病原菌・鉄」上巻、第9章 290ページより引用)
自然と成果が出る勉強法の最後に、試験勉強で”失敗の原因となりうる5つの要素”についてお伝えしておきます。
1. 明確な目標を持っているか?
「何で勉強せなあかんの?」
「勉強したらどうなるの?」
「何のためにやってるの?」
迷いがある時や嫌々やっている時は「頭に入らない」です。思い当たる方は (2) 3つの質問で成功イメージを作る を読み直してください。
2. 感覚にフタをしていないか?
見たくないモノ・聞きたくないモノ・感じたくないモノはありませんか?
見ないようにしていませんか? 聞かないようにしていませんか? 感じないようにしていませんか?
目を閉じて前に進めばコケます。
思い当たる方は、まずは立ち止まって深呼吸してください。で、次の質問の答えを紙に書いてください。
(1) 今あるモノは何ですか?
(財布に512円ある、時間が5分ある、寝る場所はある、・・・。どんな些細なモノでもいいので、できるだけ沢山書き出してください。
(2) 欲しいモノ・必要なモノは何ですか?
(この質問も、できるだけ沢山書き出してください)
(3) 今日明日にできることは何ですか? 3つ書いてください。
恐怖心の正体は”未知”。「現状」「目指すもの」「やり方」の3つが明確になれば恐怖心は消えます。不安に囚われた時は、立ち止まって、手すりに寄りかかって、まず「現状」を確認してください。
3. 柔軟性はあるか? 硬直していないか?
ボタンを掛け違えた時は、1回ほどいてから掛け直します。でも「1回始めたことは最後までやりきらねばならない」「かけたボタンを外してはならない」というような思い込みがあると、掛け違えを解消できません。「あるかも・・・」と思った方は、2. 感覚にフタをしていないか?の3つの質問をやってみてください。そして、 (3) やってみるときの3つのポイント を読み直してください。
4. 心身とも健康か?
寝不足、疲労、葛藤、不安、・・・ないですか? コンディションは大事です。ご飯食べて、体動かして、しっかり寝ましょう。
5. 勉強しているか?
高校生の時、クラスメートのA君が「これ1個だけ覚えといたら80点は取れるっていうの、ない-?」とみんなに聞いて回っていましたが、1個覚えただけでは点数は取れません。受ける試験によって、それぞれ「これだけ勉強しといてー」という必要な勉強”量”は決まっています。逆に言えば、1~4の要素をクリアして必要な範囲を勉強すれば、点数は取れます。
追記
「自然と成果が出る勉強法」はいかがだったでしょうか。ご感想やご質問があればコメントしていただけると嬉しいです。今後は各教科について「勉強のポイント」を書いていこうと思います。
「でも・・・」とまだ出来る気がしない方はコチラもご覧ください。
↓
(1) 学習の4段階 はコチラです。
社会が必要な方には「銃・病原菌・鉄」はお勧めです。
「なぜ西洋人が富を独占するようになったか?」について、歴史・地理・科学と分野を横断して詳細に書かれています。分量が多く読むのに時間はかかりますが、1冊読み切れば「地理」「歴史」「政治経済」の根本が掴めます。そうすると学校の「社会」は簡単になると思います。「社会」を勉強する必要がある方は読んでみてください(^^)/
コメント