説明が足らないから覚えられない -消毒薬の適応範囲の覚え方-

 こんばんは、自信コーチの阿部洋太郎です。大阪市内の自宅でこの記事を書いています。昨日、正看護師の国家試験を控えた奥様から「消毒薬の覚え方を考えてー」と依頼を受けました。消毒薬の知識はゼロだったので、「覚え方」を考えるために久々に気合い入れて勉強しました。

消毒薬の覚え方

 まずは結論から。問題は選択式なので、次の3つを押さえておけばOKです。
アルデヒド系(グルタラール)が最強だけど人体には使えない
アルコール系はよく問題に出るので対象と濃度(70~80%で一番効果が出る)を覚える。
・逆性石鹸、クロルヘキシン酸は弱い。

 あとは強い順番を覚えると大体の問題は解けます。
アルデヒド系>ヨウ素系>塩素系>アルコール>フェノール系>逆性石鹸>クロルヘキシン酸
・人体に対しては選択肢の中で一番弱いもの・薄いものを選ぶ。
・モノに対しては選択肢の中で一番強いものを選ぶ(金属の場合は塩素系を除外)。

 正看護師の試験を受ける方は上記を覚えておけばOKです。勉強方法自体は他の分野にも転用できるので「どんな風にしたか?」も書いておきます。

覚え方を見つけるまでの経緯

 消毒薬と一口に言っても「アルデヒド系、ハロゲン化合物、アルコール、フェノール化合物、逆性石鹸、クロルヘキシジン製剤、ヨード化合物・・・」と多くの種類があり、それぞれ効果がある対象が違います。覚えたい図表に載っていた対象は一般細菌、結核菌、真菌、ウイルス(エンベロープ有、HBV、HIV)、芽胞の7種。

 理解すると暗記しやすくなります。理解できないならゴロ合わせ。まずは理解できそうか教えてもらいながら勉強しました。

 最初に図表をみて分からないところを奥様に質問しました。
「消毒薬はウィルスとかの表面と結合するの?」「たぶんそう」
「芽胞って何?」「細菌のかたまりで、なかなか全滅しない」
「HBVって何?」「B型肝炎ウィルス」
「エンベロープって何?」「知らない」
「HBVとHIVとエンベロープありでどう違うの?」「知らない」
「結核菌って特別なん?」「知らない」
図表に載ってないですが「シュードモナス属」という特殊例があると教えてもらいました。

 次に教科書を借りて読んでいきました。
・滅菌と消毒の違いは、滅菌→ゼロにする/消毒→ゼロにはならない
・主な方法:熱、放射線・紫外線、濾過除菌、化学的方法による滅菌(エチレンオキサイドガス)、消毒薬。
・消毒薬はタンパク質を変性させて殺菌する。
万能の消毒薬はない。有効範囲、組織障害性、排泄物など有機物の影響、金属腐食性を考えて使用する必要がある。
・アルコール:タンパク質を変性させることで殺菌効果。皮膚には使えるが粘膜には使えない。芽胞には無効、エンベロープを持たないウィルスには効果にばらつきあり。
・陽性石鹸:シュードモナス属の中には耐性ありの細菌がいるため効果ない場合がある。芽胞と結核菌ととエンベロープを持たないウィルスには無効。
・クロルヘキジン:養成石鹸と同程度
・フェノール類:芽胞には無効、エンベロープを持たないウィルスには効果にばらつきあり。
・ヨウ素剤:芽胞には無効、エンベロープを持たないウィルスには効果にばらつきあり。
・次亜塩素酸ナトリウム:濃度に注意。
人体には使用しない消毒薬は塩素系とアルデヒド系。殺菌効果が大きいが人体へのダメージも大きい
・塩素系:芽胞にもある程度効く。
・アルデヒド類:芽胞にも効く。
HBV:エンベロープあり。昔は消毒薬が効きにくいと思われていたが、最近の研究では通常のエンベロープありのウィルスとして対処して良いとのデータあり。

 「エンベロープって何?」「結核菌って特別なん?」が教科書に載っていなかったのでグーグル先生に聞きました。

エンベローブを持つと弱いのは何で?

・エンベローブ=薄い膜、薄膜が無効になるとウィルスも無効になる。
「薄い膜が破れると消毒できるから簡単」
「真菌、細菌も表面の膜を痛めたらいいから、この3つは弱い」

とイメージが出来ました。

結核菌はなぜ強い?

脂の膜で覆われているため、表面が丈夫。
脂で覆われているから、少々の石鹸とか水溶性の高い塩素とかでは落ちにくい」
アルコールとか親油性の液体がついたらすぐに落ちそう」
ということで、結核菌にどんな消毒薬が効くかもイメージできました。

まとめるとこんな感じです。

160125 ノート1 消毒薬の覚え方 正看護師

160125 ノート2 消毒薬の覚え方 正看護師

 「さあ、理解できた!」ということで最初の図表を見ると、・・・教科書と書いてることが違う。「違うこと書いてるよ?」と奥様に確認すると「医療系では文献によって違うデータが載ってることは多々ある」とのことでした。

 じゃあ試験はどうなってるの?ということで試験問題を確認。問題は選択式なので、次の3つを押さえておけば大体OKでした。
強い順番を覚える(アルデヒド系>ヨウ素系>塩素系>アルコール>フェノール系>逆性石鹸>クロルヘキシン酸)
人体に対しては選択肢の中で一番弱いもの・薄いものを選ぶ。
モノに対しては選択肢の中で一番強いものを選ぶ(金属の場合は塩素系を除外)。

 そして今日奥様が予備校の先生に覚え方を確認したところ、
・アルデヒド系(グルタラール)が最強だけど人体には使えない。
・アルコール系はよく問題に出るので対象と濃度(70~80%で一番効果が出る)を覚える。
・逆性石鹸、クロルヘキシン酸は弱い。

の3点を押さえておけば大丈夫、とのことでした。

勉強の進め方

 ということで「消毒薬の覚え方」問題は解決したんですが、何がポイントかなというのを後で見直してみました。

 気付いたポイントは「理解できないときは情報を足す」。理解できないのは“頭が悪いから”ではなく“理解するのに必要な情報が足りていないだけ”です。勉強慣れしている人は「疑問点をマークする→資料を読んでいく→解消しなかった疑問点があれば、他の資料を探す」というやり方をしてます。で、十分な情報が揃うと理解しやすくなる。“頭が悪いから”で止まってしまうかどうかだけの違いかなと感じました。

「理解できないときは情報を足す」試してみてください(^_^)/

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください