2016.7.2 土曜練

京都大学空手道部

 こんばんは、京大空手道部副監督の阿部洋太郎です。大阪市内の自宅でこの記事を書いています。今日は空手道部の練習に行ってきました。明日試合ということで、普段の16-18時ではなく8-10時で練習。朝早いにも関わらず暑かったです。メニューは全日個人戦・七大戦に向けて対人練習・組手中心でした。練習の最後は、明日全日個人戦に出場する主将 宮崎のかかり稽古。ほぼ全勝くらいの感じで貫録十分でした(審判してたので記憶があいまいです)。明日の試合頑張ってほしいです!

VAKストラテジーで、今年一番の大すべり

 さて、先週のアウトプット会で学んだ「VAKストラテジー」が自分にとってはすごく有用だったので、ミーティングの時にさっそく紹介しました。

 視覚(Visual)聴覚(Audio)身体感覚(Kinesthtic)の使い方は、人それぞれ得意・不得意があり、自分がうまくいっている時の「感覚の使い方」を使うと物事はうまくいく、というのがVAKストラテジーです。

 例えば、試合で調子がいい時と悪い時があるなら、まずはいい時の”感覚の使い方”を調べます。私の場合は「相手を見る(V)→ いけそうかどうかを感じる(K)→ 動く(K)→ 声を出す(A)」という順番でした。次に調子が悪い時の”感覚の使い方”を調べます。私の場合は、まず「”勝たなあかん/1ポイント追いつかなあかん”という内部対話(A)→ プレッシャー(K)→ 動き(K)」という順番でした。ここで、調子がいい時と悪い時とで”感覚の使い方”が違うということに気づけると1歩進めます。「最初に内部対話から始まってしまっている」ところを、「相手を見る(V)→ いけそうかどうかを感じる(K)→ 動いて牽制する(K)→ 技を出す(K)→ 声を出す(A)」といういい時のパターンに変えると、いい時に近づけられます。そのパターンを続けていると、いい時の状態をキープできるようになり成果がついてくる、ということで、私は「すごく使えるテクニック」だと感じました。

 ・・・という話をしたのですが、「伝えたい」という想いが強すぎて先走ってしまい、全員を置き去りにしてしまいました((+_+)) 「利き感覚がある」くらいから話を始めないと「???」となってしまうということに、後になって気づき反省しました。伝え方については練り直そうと思います。また、ミーティングで話す時も自分のパターン「相手を見る(V)→ いけそうかどうかを感じる(K)→ 動く(K)→ 声を出す(A)」をしっかり踏もうと思います(汗)

スイッチを自在に入れる

 私は大学4回生の春は絶好調で、上段逆突きのカウンターと中段回し蹴りが面白いように決まりました。相手の動きが全て見える、技が決まる瞬間が出す前から分かる、体が勝手に動く、という感じで全関西個人戦は準決勝まで進出できました。ただ、好調の期間はすぐ終わり、シーズン後半の団体戦では大事なところで負けてしまいチームの足を引っ張りました。

 その時に読んでいたマンガが曽田正人さんの「昴」。「年に1度か2度、神が下りてきたような感覚になるからダンスがやめられない」というダンサーに対し、コーチは「プロなら自分の力で“神を下す”」「舞台を見に来てくれたお客さんに、「今日は神が下りてきませんでした」というのか?」「世界のトップは例外なく再現性を持っている」「最高のパフォーマンスを作り出す方法をマスターしろ」と指導します。それを読んだ時に、そんな方法があるなら絶対に欲しいと思いました。

 それから「最高の状態を作り出す方法」「いつでも実力を出し切れる方法」をずっと探していました。で、今回手ごたえを感じた方法がVAKストラテジーです。使いこなせるようになれば、「実力を出しきった!」と思える瞬間を数多く作れるようになると思います。まず自分自身がモノにするとともに、後輩達にもマスターしてもらえるように「伝え方」を考えていこうと思います。

「望んでいること」「現状」「やり方」の3つが明確になると、不安は小さくなる。
 そして、「質問に答える」だけで「望んでいること」「現状」「やり方」の3つは明確にできます。
京都大学空手道部
スポンサーリンク
シェアする
阿部洋太郎をフォローする
くすぶっている人に自信を提供する。

コメント