地雷を踏む確率が高い阿部洋太郎です、こんばんわー。さて、久々にジャレド・ダイアモンド著「銃・病原菌・鉄」上巻を読みました。
なぜ西洋人が富を独占するようになったか?
著者がフィールドワークでパプアニューギニアに行った時に、仕事を手伝ってくれた聡明な地元の青年に聞かれた質問に対して長年研究し出した答えがこの本です。「ユーラシア大陸が東西方向に伸びていたから」というシンプルかつインパクトのある答えでベストセラーとなりました。私も「こんな考え方があるんやー!」と最初に読んだ時は衝撃を受けました。
今回ヒットしたのは「本筋」ではなく「なぜ馬は家畜になったのにシマウマは家畜にならなかったか?」について書かれた章にあった次の一文です。
われわれは、成功や失敗の原因をひとつにしぼる単純明快な説明を好む傾向にあるが、物事は大抵の場合、失敗の原因となりうるいくつもの要素を回避できてはじめて成功する。
(ジャレド・ダイヤモンド著「銃・病原菌・鉄」上巻、第9章 290ページより引用)
大型ほ乳類で家畜化されたのは14種、家畜化できなかったのが134種。家畜化失敗の原因となりうる要素はひとつではなく次の6つで、全て回避できてはじめて家畜化できる。
・肉食性
・成長速度が遅い
・繁殖が難しい
・気性が荒い
・パニックになりやすい
・序列性のある集団を形成しない
勉強でもスポーツでも仕事でも、考え方は同じ?
分かりやすくキャッチーな「やり方」「方法」はたくさんありますが、効果があるかと言われると「???」となることが多いです。それよりも「失敗の原因となる要素」を見つけ出して、それらを回避する方法を実践する、の方が良さげだなーと思いました。勉強編・スポーツ編・仕事編などで回避ポイントは何か考えてみようと思います。
「銃・病原菌・鉄」分量が多く読むのに時間はかかりますが、内容は濃いです。お時間のある方は読んでみてください(^^)/
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