こんばんは、京大空手道部副監督の阿部洋太郎です。大阪市内の自宅でこの記事を書いています。先週土曜日は空手道部の練習に行ってきました。腰痛安静中のため、後輩達が自主練形式で各自の課題に取り組んでいるのを眺めていました。
カウンター打つまでに掛かる3種類の時間を短縮する
中段カウンターを練習していた後輩達を見ていて、差し込まれているのが気になりました。相手が技を出したところに合わせて自分の技を出す。普通にやると当然相手より遅くなるので、どこかで時間を短縮する必要があります。
(1)「相手が技を出す」ことを認識するまでの時間
殴られてから「あっ、技出した」と気づいても手遅れです。相手の予備動作を見つけられたり、次の動きを読めると、技を出すと分かってから相手の攻撃が当たるまでの時間を長く確保できます。
(2) 認識してから意志決定までの時間
相手が殴ってくるのに気づいてから「カウンター出そうかな-、でも当たったら痛そうやし避けようかな-、うーん、やっぱりカウンター出そう」と考えていると手遅れになります。「○○ならカウンター、それ以外なら避ける」と決めておいて即決する。ここはゼロ秒でこなしたいところです。
(3) カウンターを打つと決めてから、自分の攻撃が相手に届くまでの時間
打つと決めてから、腰を落として、ステップしてリズム作って、いざ勝負! では相手は技を打ち終わって帰ってしまいます。無駄な動きを省いていくことが必要です。
私が大学生だったときにやっていたこと
(1)「相手が技を出す」ことを認識するまでの時間
相手との間合いを遠間で保つ。上段逆突きと蹴りで間合いを保って、相手が寄ってきたら後ろに下がって、相手が遠くから突き技を出してきたらカウンター。上手く間合いを詰められた時はサクッとやられていました。
(2) 認識してから意志決定までの時間
私は身長があって逆構えだったので、相手の技は「上段逆突き・ワンツー」「奥足の中段回し蹴り」だけに絞ってました。で、試合序盤は防御しながら様子見。慣れてきて突きっぽかったらカウンター出す・蹴りっぽかったら防御、というのが基本スタンスでした。調子いいときは勝手にカウンター出せてました。「上段逆突き・ワンツー」「奥足の中段回し蹴り」以外の技が来た時はどうしようもなかったです(笑)
(3) カウンターを打つと決めてから、自分の攻撃が相手に届くまでの時間
4回生の時に腰を入れずに手だけで打つ感覚にしてコンパクトに打てるようになりました。受け突きに変えたのも自分には合ってました。(受けの間に予備動作を入れられる)
穴だらけでしたが、初めて当たる相手からはカウンターでポイントを量産できました。今は間合いを詰めるのが上手い選手が多いので、もう一工夫必要かなと思います。
・・・練習中に言い忘れたので、今度伝えようと思います。
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