こんばんは、京大空手道部副監督の阿部洋太郎です。大阪市内の自宅でこの記事を書いています。さて、先週土曜日も空手道部の練習に行ってきました。あいにくの雨と湿気の高さにも関わらず3人の新入生が体験練習に来てくれました!
指導は副将の宮崎で、新入生向けメニューも入れつつ基本→対人→組み手まで。女子はOGが3名ということで現役-OG対決でした。
アンナ・カレーニナ則
練習後のミーティングでは、「銃・病原菌・鉄」に載っていたアンナ・カレーニナ則を伝えました。
われわれは、成功や失敗の原因をひとつにしぼる単純明快な説明を好む傾向にあるが、物事は大抵の場合、失敗の原因となりうるいくつもの要素を回避できてはじめて成功する。
(ジャレド・ダイヤモンド著「銃・病原菌・鉄」上巻、第9章 290ページより引用)
練習後の疲れてる時にする話じゃないかなーとも思ったんですが、どうしても伝えておきたかったので話しました。
頑張っているのに結果が出ない。
アンナ・カレーニナ則は、そこから抜け出すカギになります。1つの要因だけを修正し続けても、他に致命的な要因が残っていたら結果は出ません。逆に、1個ずつの要因は結構簡単に解決できます。だから1個ずつ片づけていけば、4年で十分私大の強豪選手と戦えるだけの実力は手に入ります。大事なのは1つに囚われないこと。行き詰まった時は視野を広げてみて欲しいと思います。
組み手に勝つための要因は何か?
じゃあ、失敗の原因となり得る要素って何?ということですが、土曜日の練習で1個見つけました。それは突きがまっすぐ伸びていないこと。腕が縮こまっていたり軌道が上下左右にぶれると、審判はポイントを取ってくれません。
今後も要素を探して整理していって、「コレとコレとコレとコレとコレ!」と言えるようにしたいです。
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