2016.9.17 土曜練

京都大学空手道部 道場 京都大学空手道部

 こんばんは、京大空手道部副監督の阿部洋太郎です。大阪市内の自宅でこの記事を書いています。昨日は空手道部の練習に行ってきました。指導は主将の宮崎で対人練習中心のメニュー。昨日は八十師範もいらっしゃっていました。また、OBの前泉君も久々に練習に来ていて「普段散歩しかしていない」と言いながら組み手も出ていい動きをしていました。OB総会までにどこまで仕上げてきてくれるか楽しみです!

じゃんけんの勝ち方

 練習後のミーティングでは、先月読んだ「じゃんけんの勝ち方」の話をしました。やり方次第でじゃんけんの勝率は上げることができる、という内容の日本じゃんけん普及協会の著書です。

 じゃんけんの「グー・チョキ・パー」。数学の教科書では出す確率はそれぞれ33.3%と習いますが、実際には違います。一番確率が高いのはグーで、特に緊張して力む場面では出やすくなります。次がパー。手の形が難しいチョキは、出る確率が一番低いです。だから最初に「パー」を出すと、勝つ確率が高くなります。

 また、あいこになった後の手も確率では大きな差があります。あいこになった時に同じ手を出す確率は22%。例えば「パー」であいこになると、相手の次の手はグーかチョキの確率が高い。だから自分の次の手は「グー」。

 以上の2点から「パー、グー、チョキ、パー、グー、チョキ、・・・」と出し続けると勝率は50%を超えます。

空手の勝ち方

 さて、空手の技にも突き・蹴り・足ばらい・・・といろいろありますが、じゃんけんと同じように実際に出る確率には差があります。で、じゃんけんの「グー」にあたるのが「上段逆突き」。特に経験が浅くて力む場面になれば、ほとんど上段逆突きになります。

 試合開始後の技も、正構え対正構えなら(1) 上段逆突き、(2) ワンツー、(3) 前拳。正構え対逆構えなら(1) 上段逆突き、(2) 中段回し蹴り。で、試合経験が多くなれば当然それらの技は警戒して入ります。次の全関団体で当たるような強豪私大の選手なら、「勝ち方」が頭に入った状態で待ち構えています。そこで「チョキ」が出せるか?が大事だと伝えました。

 相手の裏をかく動きは、出すのが難しかったり行くのに勇気が要ることが多いです。それを事前に練習して準備しておくと、大事な場面で「チョキ」を出せます。うまくいったときの「してやったり」感を是非味わって欲しいと思います(笑)

「技の使い方」の前に「技自体の強さ・はやさ」

 で、自分の話の後に德野監督と八十師範から「技の強さ・はやさ」の話がありました。「基本の時に、隣にいる人よりもはやく突けているか?強く突けているか?」「昨日の自分よりも、はやく突けているか?強く突けているか?」 それがなければ「技の使い方」にはしっても「伸びない」。だから、まず基本。

 京大空手道部の伝統の強さはこういうところにあるんだなと実感しました。小手先に走った自分を恥じました。姿勢を正して頑張ります。

「望んでいること」「現状」「やり方」の3つが明確になると、不安は小さくなる。
 そして、「質問に答える」だけで「望んでいること」「現状」「やり方」の3つは明確にできます。
京都大学空手道部
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