1.問題集を買う前の準備
問題集を買いに行く前に、「まずはこれやっとこうよ」というポイントが実は3つあります。
1つ目はゴール設定。
TOEICの試験を受けるのに数学の問題集を買ってしまうと無駄になりますよね。まあ、そんなひどい間違え方をする人はいませんが、目的と微妙にずれた努力をしてしまっている方は結構います。ということで、最初に目的を確認する方法です。
やることは簡単で、「何年何月何日に、何の試験を受けるか」を紙に書く。日付を入れると目標は明確になります。そして目標が明確になると、やる気も湧いてきます。例えば「2017年1月14・15日にセンター試験」「2017年2月9日に推薦入試」「2017年2月25日に前期日程試験」など(日程がまだ分からない時は「何年何月」でも大丈夫です)。まずは「いつ受験するか」を目に見えるようにしてください!
2つ目は、「ある」からスタートする。
「時間がない」「知識がない」「勉強する場所がない」・・・「ないこと」に意識が向くと、次々に「ないこと」がたくさん見つかり、どんどん自信がなくなります。でも実際には「何も持っていない人」はいません。時間は1日24時間ある、日本語が読める、家族や友達がいる、・・・と「あること」に気づくと気持ちは楽になります。で、「あること」に気づく簡単な方法が実はあります。それは、次の質問に答えること。
「24時間以内にあった良いこと、新しいことは何ですか?」
・・・何か答えが思い浮かびましたか?答えが見つかったら紙に書いてください。この質問を毎日していると、自分がいろいろなモノを持っていることに気づけます。今すぐ見つからなくても、そのうちに思い浮かびますので大丈夫です。思い浮かんだ時でいいので、手帳などにメモしてください。
3つ目は「試験範囲の教科書をとりあえず全部読む」
「まだ最後まで教科書を読んでいない」という方は、ざっとでいいので最後まで目を通してください。わからないところはさらっと流してOKです。この段階では理解も暗記も不要です。一度目を通すだけでも、記憶の片隅に“知識のかけら”は残ります。その状態で問題集を解くと、ゼロから解くよりも効率よく勉強できます。
この3つを押さえておくと、次段階での効率は大きく変わります。是非やってみてください!
2.問題集を買う
次に、問題集を買う時のポイントをお伝えします。
1. 受けようとしている試験の予想問題・過去問を買う
・・・違う試験の問題集を頑張ってやっても成果は出ません。受けようと思っている試験の予想問題・過去問を探してください。で、試験傾向や範囲が変わる可能性がありますので、最新の年度の本を選びましょう。
2. “解答の解説”があるかどうか
もし候補が複数冊あったら、“解答の解説”が一番充実している本を選びます。答えだけ書いてある問題集だと、間違った時に「間違った理由」が分からなくなる可能性が高くなります。そして「間違った理由」がわからないと解けるようになりません。通常の問題集は「説明→問題→解答」の順に書かれていますので、最後の“解答”のページ数が多い本を選びましょう。
3. 過去問か予想問題集か
優先順位は、(1) 予想問題集、(2) 過去問 です。過去問を解くと“傾向”は分かりますが、全く同じ問題が本番で出ることはありません。一方で予想問題集は、“的中”する可能性があります。もし時間が限られている場合は、予想問題集から手を付けましょう! (時間に余裕があれば、過去問もやってください。)
【3】問題集の解き方
最後に「問題集の使い方」です。
1. まずは1回分を解いてみる
最初は全然分からなくて白紙でもOKです。まず一通りやってみて、答え合わせをしてください。
2. 「分からない度合」に合わせて対策する
同じ「解けない」でも実は3段階に分かれます。そして各段階で必要な対策は変わります。
(1) 問題と解答に使われている“単語”が分からない
「何語?」という状態です。こういうときは、単語の意味を1個ずつ調べていきましょう。教科書、wikipedia、googleの3つを使うことをお勧めします。
(2) 単語は知っているけど、理解できない。
こういうときは、つながらないところを探します。ちょっと頑張っても全然理解できない時は、まず「先生」を探してください。塾や学校の先生、詳しい友達、ネット掲示板、・・・。「先生」が見つかると効率よく勉強できます。
(3) 解答を読んだら分かった
ここまで来たら、解答を見ずに解けるようになるまで繰り返し解いてください。
全問正解できるようになったら、次に行きます。私が京大を受験したときは
・予想問題集(センター試験、二次試験)
・高校の先生が作ってくれた予想問題集(センター試験)
・予備校課題(二次対策)
・模試(センター1回、2次試験2~3回)
・過去問5年分
をやってました。
ポイントは1冊ずつコンプリートしていくこと。理解できないまま焦って次の本に行くと、「分からない→自信喪失→焦る→分からない→・・・」となってしまいます。まずは1冊。「できた!→自信→余裕→できた!→・・・」というループに入るためにも、1冊ずつ着実にやりましょう。予想問題集を1冊パーフェクトにできれば、それだけでも合格できる可能性はあります。
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