岩城けい著 「さようなら、オレンジ」

さようなら、オレンジ 岩城けい 感想

 表紙に惹かれて図書館で借りたんですが、期待してた以上に面白かったです。主人公はアフリカから難民としてオーストラリアに移住した女性サリマ。言葉も通じない異国で苦労しながら生活している間に夫は家を出て離婚。そんな中で、自分の子供のクラス担任から「授業でアフリカについてスピーチをして欲しい」と頼まれます。これから異国で育っていくわが子にどうしても伝えたいこと。簡単な単語だけで書き上げたスピーチに心が打たれました。大事なことは抽象的で難解で意味ありげな言葉ではなく、シンプルで具体的な言葉だからこそ伝わる。そんな気がしました。

「望んでいること」「現状」「やり方」の3つが明確になると、不安は小さくなる。
 そして、「質問に答える」だけで「望んでいること」「現状」「やり方」の3つは明確にできます。
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くすぶっている人に自信を提供する。

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