2016.4.30 土曜練

京都大学空手道部 道場 京都大学空手道部

 こんばんは、京大空手道部副監督の阿部洋太郎です。大阪市内の自宅でこの記事を書いています。昨日は空手道部の練習に行ってきました。新入生は男子6名・女子7名の計13名。試合の次の日でしたが主将 宮崎の指導で充実した練習メニューをこなしてました。真剣に練習している後輩達を見て、「試合の次の日くらい休みにしようよ」と思ってしまった自分の心を恥じました(笑) あなたは「意志が弱い」と感じることありますか?

メンタルを強くするか、弱くでも出来る仕組みを作るか

 さて、「メンタルが弱い」ときの対処方法は2つあります。一つはメンタルを強くする。もう一つはメンタルが弱くても出来る方法を見つける。私は”精神力を鍛えたい”と思って空手道部に入ったのですが、しんどい時に楽な方法を探す能力の方が大きく伸びました(苦笑)

 メンタルが弱くても出来るようになるためのポイントは「予測」「仕組み」「習慣化」の3つです。

知っていると耐えられる

 実は昨日練習があると知ったのは金曜日でした。「試合の次の日は休み」と思い込んでいて、家でゴロゴロしてるイメージが出来上がってたのに「練習がある」と分かったのでショックが大きかったです。(奥様から「本当に空手家?笑」とツッコまれました) でもあらかじめ練習があると知っていたら、精神的なショックはほとんどなかったと思います。

 何があるか分かってると心の準備が出来ます。試合でも「一か八かで相手のフトコロに飛び込む」のは怖いですが、カウンターが来ないように足技で牽制しておく・突いたらすぐに間合いを切って反撃を食らいにくくする・相手の攻撃パターンを調べておく・・・というようにあらかじめ予測される出来事への対処方法を準備しておくと、精神的な負荷は小さくできます。

仕組みを作る

 いきなりハードルが高いことをやるのはストレスが大きいです。昨日も「練習に行く」だけだから出来ましたが、「試合に出る」だったらズル休みしたかもしれません。最初の一歩目は小さく設定しておくと心理的な負荷は小さくなります。

 試合なら「簡単に安全に出来ることを用意しておく」。気分が乗ってる時はイケイケで攻めたらいいですが、気分が乗らない時は「始め」の合図で横に出る、前手を触る、軽く足払いする、といった小さな一歩目を作っておくとリズムが作りやすくなります。「横に出て、前手を触りながら外を取って、上段突きを見せておいて中段回し蹴りで仕留める」というようにポイントを取るまでのパターンが出来ればなおよしです。

習慣化する

 習慣化していることはストレスなしで出来ます。歯磨きするときメンタルの強さは必要ないですよね。毎週土曜は練習に行く、毎朝走る、寝る前に5分間フォームチェックする、・・・。習慣に出来るとメンタルは関係なくなります。

ポイントは「しっくりくるやり方を見つけてから習慣化すること」。自分に合わないやり方を習慣にするのは「メンタルの強さ」が必要になります。メンタルが弱い方には「これだったら続けられそう」というやり方をちょっとずつ試す、というのをお勧めします。

「望んでいること」「現状」「やり方」の3つが明確になると、不安は小さくなる。
 そして、「質問に答える」だけで「望んでいること」「現状」「やり方」の3つは明確にできます。
京都大学空手道部
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